低炭素社会における日本のエネルギー政策を考える
主催:経済産業省・資源エネルギー庁

開催日時:H23年2月16日(水)13:30--16:30
開催会場:大阪市立男女共同参画センター
パネルディスカッション
テーマ1:日本のエネルギー事情と原子力発電の役割
テーマ2:原子力発電・核燃料サイクルに関する国民と相互理解
コーディネーター:木本教子(評論家、元内閣府原子力委員会委員)
パネリスト:芦野英子(エッセイスト・弘前スカーフクラブ顧問)、葛西賀子(キャスター)、中村政雄(科学ジャーナリスト)、 山名 元(京都大学原子炉実験所 教授)、横尾英博(経済産業省資源エネルギー庁 電力・ガス事業部長)
参加者1,500名に「エネルギー基本計画と原子力発電」「日本のエネルギー2010」配布された。
「日本のエネルギー事情と原子力発電の役割」と「原子力発電・核燃料サイクルに関する国民と相互理解」のテーマで各パネリストがスライドを多用して討論が3時間にわたって行われた。
下図は、用いられたスライドの一部と発言の要旨を示します。

2009年の発電力量は9.565億KWh
2019年の発電力量は10.905億KWhの見通しで約14%の需要増加となる。
現在、太陽光発電・風力発電・地熱発電は、1%であるが2019年に2%にしかならない。
石油は価格高騰が予測されるので減らさざるを得ない。
【結論】
原子力発電を現在29%を41%に高めて需要増大に応えるしか方法はない。


電力は日中に最大需要に達し、深夜・早朝は需要減少する。
原子力と流れ込み式水力発電は一定電力を安定的に発電し、需要の変化に対応できない。
火力発電や揚水式水力発電をコントロールしてピークカットを行わなければならない。

日本のCO2排出は12%を維持している。
日本は石油ショック以来、エネルギー効率を高めてきた。
特に、エネルギー多消費4業種(粗鋼生産、センメント生産、エチレン生産、紙・板紙生産)の省エネ技術は世界最高である。
また、電気冷蔵庫、クーラーは、インバータ式ヒートポンプ技術によりエネルギー効率は、300%に及ぶ驚異的性能を実現している。
他国の製品は70%程度の熱効率である。
中国やインドなどの新興国では、今後の経済成長に伴い、石油、石炭、天然ガスなど化石燃料の需要がますます大きくなり、CO2排出が現在も将来も大きく膨れ上がる。


現在54基(約4,884KW)の原子力発電が運転中。
現在、3基(大間、島根3号、東通1号-東京電力、が建設中、11基が着工準備中。


火力発電は石化燃料を燃やしボイラー内水を沸騰させタービン発電機をまわす。
日本は、省エネのための技術やノウハウを営々と培い、世界最先端のCO2削減成果をだしている。
原子力発電はウラン235の核分裂で熱エネルギーを得て、タービン発電機をまわす。CO2は全く排出しない。
北海道電力(株) 0.000517 億トン/KWhのCO2排出をしている。←原子力発電依存度25%5%と低いためCO2排出量が大きい。
関西電力(株) 0.000366 億トン/KWhのCO2排出をしている。←関西電力は原子力発電が45%と高いためCO2排出量が少ない。

日本は原子力の平和的利用がもっともすすんでいる国です。
原子力発電製造技術は、東芝、日立、三菱重工が世界のトップにランクされています。
日本は原子爆弾を作れないしくみをつくっている。
IAEA査察官が常駐している。日本は、すべての情報を査察官に開示している、

原子力発電で使用したウラン燃料にはまだ使えるウランやプルトリウムといった有用な 物質が残っている。
これらの有用物質を再処理といわれる化学的な処理により、分離回収し、再利用することによって限りあるウラン資源を有効利用することができる。
このようにウラン燃料をリサイクルする一連の流れを核燃料サイクルといい、供給安定性などに優れる原子力発電の特長を一層向上させる。


日本の食料自給率は40%で大問題となっている。

日本のエネルギー自給率は、水力などわずか4%でも問題視されていない。

原子力の燃料となるウランは、一度輸入すると長期間使うことができる。原子力は、準国産のエネルギーと考えることができる。原子力でエネルギー自給率を高めよう。
内 容
現在、私たちの社会や暮らしは、大量のエネルギー資源に支えられています。
日常生活に欠かすことのできない電気、ガス、水道はもちろん、現代社会の基盤となっている交通、運輸、通信などすべてエネルギーを利用しています。
ふだんの暮らしの場から見えないところでも、水資源、食品、工業製品など、あらゆる身の廻りのモノは、その生産過程や廃棄過程においてエネルギーを消費しています。
日本の食料自給率は40%で大問題となっています。
それに引き換え、日本のエネルギー自給率は、水力などわずか4%に過ぎないのに問題視されていません。太陽光発電は頼りになりません。
石化燃料の枯渇、価格高騰で日本沈没しかねません。
早川文雄(10期生)