地球温暖化ってなぁに?

地球温暖化とは

地球を包んでいる大気の中には、物を燃やす時に発生する二酸化炭素(CO2)や、湿地や水田などから発生するメタン(CH4)などの「温室効果ガス」と呼ばれる気体があります。
温室効果ガスは「地球の服」の役割を果たし、太陽から届いたエネルギーで温められた地表から宇宙に出ていく熱の一部を吸収し、地表付近を暖める働きをしています。このガスのおかげで、地球の平均気温は14℃前後に保たれています。
しかし、石油や石炭などの化石燃料を大量消費するようになり、また森林が減少したために、大気中の二酸化炭素濃度が急増しています。そのため、宇宙に出ていく熱の吸収量が増えて、地表付近が暖まり過ぎています。このように、温室効果ガスが増えて、地球が暖かくなる現象を「地球温暖化」と呼びます。

地球温暖化の仕組みの図

世界の温室効果ガス総排出量に占めるガス別排出量の内訳グラフ:2010(平成22)年の値(出典:IPCC第5次評価報告書)

地球温暖化の影響

1880年から2012年にかけて、世界の平均気温は、約0.85℃上がりました。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、21世紀末までに、1986年〜2005年の平均気温に比べて最大4.8℃上昇する可能性があると予測されています。
地球温暖化が進むと、海水の膨張や、氷河がとけることにより海面が上昇し、海抜の低い地域が水没したり、高潮の被害を受けやすくなる可能性があります。また、海水温の上昇により、大型の台風が発生しやすくなります。その他にも、サンゴの白化や感染症の拡大、洪水や干ばつの増加、農作物の収穫量の減少などが心配されています。

1950〜2100年の世界の平均気温変化のグラフ(出典:IPCC第5次評価報告書)

京都議定書とパリ協定

地球温暖化を防ぐためには、世界各地で対策を進める必要があります。1997年に京都市で開かれた地球温暖化防止京都会議(COP3)では、温室効果ガスを減らすことを初めて義務付けた「京都議定書」が採択されました。また、2015年には、フランスのパリで開催された地球温暖化防止パリ会議(COP21)で、世界196ヶ国・地域が、京都議定書を引き継ぐ新しい国際ルール「パリ協定」に合意しました。パリ協定は、地球の平均気温上昇を産業革命前から、1.5℃〜2℃未満にすることを目標に、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指しています。

持続可能な都市文明の構築を目指す京都宣言

2017年12月10日に、世界18の国と地域からの参加の下、京都市は、京都議定書誕生20周年記念「地球環境京都会議2017(KYOTO+20)」を開催しました。同会議では、パリ協定が掲げる今世紀後半の温室効果ガスの実質排出ゼロの実現に向けて、世界の都市に連携を呼びかけるため、2050年の世界の都市のあるべき姿等を盛り込んだ「持続可能な都市文明の構築を目指す京都宣言」を発表しました。

地球環境京都会議2017の写真

持続可能な都市文明の構築を目指す 京都宣言
合わせて動画も是非ご覧ください。

私たちにできること

国や企業が取り組むべきこともありますが、私たち市民一人ひとりが普段の生活の中で、地球温暖化を防ぐ方法もあります。京エコロジーセンターには、そんなヒントがたくさん詰まっています。ぜひ、一度見学にお越しください。