第9回えこそらキッズ2019を実施しました

11/2に、えこそらキッズ9回目を実施しました!10月の活動が台風の影響で延期になったため、1ヶ月以上ぶりの活動です。

今回は、9月に刈った稲の脱穀と落花生の収穫です。

まずは落花生の収穫から。葉っぱが青々と茂ったこちらが落花生です。どこに実っているのか、ご存知ですか?こうして土を掘って、抜いてみると…落花生が出てきました!落花生は、土の中に実る豆なんです。知らない子も多かったようで、みんな夢中で収穫していました。

次は稲の脱穀です。収穫してから、屋上の畑に干していました。これを はざかけ と言います。十分に乾燥したので、殻をとっておいしく食べられる状態にしていきます。

今回使うのは、お米の粒を稲から外す「足踏み式脱穀機」と、お米とごみを風の力で分ける「唐箕(とうみ)」です。昔から使われていた道具で脱穀を体験するために、京都府立山城郷土資料館さんに脱穀機と唐箕を貸していただきました!とっても貴重な機会です。

まずは足踏み式脱穀機から。足でペダルをそっと押して、機械を回します。そこへ稲穂を近づけて、お米を外していきます。機械を回すのにはコツがいりますし、稲穂を持っているのにも力が必要です。難しいけど、昔ながらの方法に保護者の方も一緒に挑戦していました。

この一粒ずつになったお米を、唐箕のハンドルを回しながら入れていきます。ハンドルを回すことで風が起き、軽いもの(葉っぱや空のお米など)は遠い出口へ、重いもの(身のつまったお米)は手前の出口に出てくる仕組みです。こちらもちょうどいい強さの風を起こしてきちんと仕分けるには、かなりのコツが必要。それでも体験したことのない機械を、みなさん楽しそうに体験していました。

お米を仕分けたら、すり鉢とボールで籾摺り(もみすり)。お米の殻を外して、玄米にします。これがとっても大変!白米が手軽にスーパーで買え、当たり前のように食べていますが、こんなに大変な工程があったのです。子どもたちも保護者の方にも、実感していただけたようでした。

終わったあとは、みんなで茹でたての落花生を食べました!乾燥したらピーナッツとしてよく売られているものになりますが、塩ゆでもおいしいです。一生懸命掘って土を落とした落花生は、とてもおいしかったようです。盛りだくさんの回で、作物のありがたみを実感いただけたのではないでしょうか。屋上で育っていた植物を食べ物としていただく、いただくまでには多くの作業があります。

冬野菜もがんばって成長中!おいしく育つようにお世話をして、12月には今回脱穀したお米といっしょにいただきましょう。

 

(ふかや)