えこそらキッズ2022 ⑩脱穀(だっこく)ともみすりを実施しました

10月29日(土)に今年度10回目のえこそらキッズを実施しました。
今回は、刈り取った稲の脱穀と籾摺りです。
使用する道具は、昔から使用されている農具で、
ペダルを踏みこんでドラムを回転させて動かす「足踏み式脱穀機」と、
その脱穀したもみを集めると「もみ」と「ごみ」が混じってしまうので、それを分ける農具の「唐箕(とうみ)」を使います。

まずは、足踏み式脱穀機での脱穀から。足でペダルを踏みこみ、ドラムを回転させます。
そこに稲を近づけてもみをばらばらにしていきます。

ドラムを自分の思った方向に回転させられなかったり、稲を持つ手にコツが必要だったりと少し難しい点があります。
1人での脱穀が難しい子は、子どもが稲を持ち、親御さんがペダルを踏むという形で一緒に挑戦していました。

脱穀ができたお米は、次に唐箕にかけていきます。
機械の側面についているハンドルを回しながら、機械の上からもみを落とし入れていきます。
落としている最中に、ハンドルを回すことで風が起きて、葉っぱやごみなど、軽いものは出口から飛んでいき、
比較的、比重の重いもみは機械の側面から出てくるという仕組みです。(読んでいて、ややこしいですね。すみません。)

次にすり鉢と野球ボールを使って、もみすりを行いました。
もみをすり鉢で擦ると何が起きるかというと、もみの殻と中身である玄米に分けることができるのです。
そうすることでやっと、炊飯することができ、「ごはん」として食べられる状況になります。
ただ、すり鉢の中にもみを一粒づつ入れてやっているわけではないので、
すり鉢に入っている全てのもみが「もみ」と「殻」に分かれるまですり鉢ですり合わせていくのです。
この作業は、初めは楽しいですが、後半は○○になってきます。

普段、気軽に買って食べているお米は、大変な作業を経て白米になっています。
(えこそらキッズに関しては、あえて大変な作業をしているというところもあります。)
参加者の皆さんにも、実感していただけたようでした。
全ての作業が終わった後は、10月中旬に収穫した落花生を食べました。
一生懸命掘って土を落とした落花生は、とてもおいしかったようです。

冬野菜もがんばって成長しています。
美味しく育つようにお世話をしていきます。

(あかぎ)