葉の観察、花の観察、実の観察【インターン活動記】
こんにちは!インターン生のとよかわです。
皆さんは紅葉狩りに行きましたか?
京都にはいろんな紅葉を見られるスポットがあるので、行楽シーズンはたくさんの人で賑わいますね。
葉が色づき、落ちてしまうと寂しい印象に…だけではありません!
全ての樹木が落葉してしまうわけではありません。常緑樹は1年中葉をつけます。
また、この時期に実をつける樹木もたくさんありますし、寒くなって花を咲かせる樹木もあります。それはエコセンでも例外ではありません。
今回は樹木の観察に出かけます!!では、早速行ってみましょう♪
葉を観察・花を観察
エコセン3階、屋上への階段上がる手前。2ヵ所に木が植えられていますが、この1つはヒイラギという樹木になります。「ひいらぎかざろうファララララ~♪」というクリスマスソングでなじみのある人も多いのではないでしょうか?
クリスマスに用いられる赤い木の実のヒイラギは“セイヨウヒイラギ” (別名は「クリスマスホーリー」)という種でモチノキ科モチノキ属に分類されます。一方で日本のヒイラギはモクセイ科モクセイ属に分類されます。この時期に実ではなく、白い花を咲かせます。そして、実がなるのは翌年の夏!しかも青紫色!
なぜこんなに違うのか。実は、葉のトゲトゲしている形(専門用語で「棘状の鋸歯」)の樹木で和名に“ヒイラギ”がついているものがいくつかあります。「トゲトゲ=ヒイラギ」という公式が出来上がっていたのかもしれません。ちなみにヒイラギは幼木と老樹とでは葉の形が大きく異なっており、トゲトゲの葉を持つのは幼木。老樹になると丸みを帯びるようになります。
私が探索した時には白い花が満開で近づくとモクセイ科の良い香りが!癒しの空間がそこにはありました。少し寒いですが、是非ヒイラギに癒されに来てください!
実を観察
屋上にはたくさんの実がなっています。
デッキを歩いていると、小高木に黒紫色の実を見つけました!長さ8~10mmの少し長細い形で、黒い実ですが、表面に白い粉がついています。これはトウネズミモチの実です。葉は光にかざすと側脈がはっきり透けて見えるのが特徴です。実はわずかな甘さと苦味があり、野鳥や動物が好んで食べるほか、人も食べることができます。
次は低木にこれまたたくさんの黒紫色の実を発見!直径5〜8mmで光沢はありません。こちらはコミノネズミモチの実です。モクセイ科イボタノキ属に分類され、葉は小型で丸みを帯びています。若枝には毛が生えています。葉にも毛はあることも!
コミノネズミモチの後ろに赤い実も見つけました!これはナンテンの実です。メギ科ナンテン属に分類されます。葉は2~3回奇数羽状複葉といって、小葉がたくさん集まって1つの葉なのです。真っ赤で美味しそうですが、実は有毒なので食べないようにしましょう。
どうでしたか?樹木は今の時期だから観察できることがまだまだたくさんあります。
寒くなってきましたが、日向ぼっこついでに観察に出かけませんか?
きっと素敵な発見があるでしょう♪
(インターン生 とよかわ)