図書グループもおすすめ!「沈黙の春」を読んでみた 【インターン活動記】

今年度のインターン活動は12月に終わりましたが、楽しいブログをたくさん書いてくれていますので、順次アップしています。

是非、お楽しみください♪

 

・・・インターン活動記・・・

 

みなさんこんにちは!

今回は、「沈黙の春」を読んでみたいと思います!

急にどうした

「いやなんで急にその本やねん」と思われましたかね。

実は私、大学の英語の授業で一回この本読んだんですよ。英語の授業だからもちろん英語で。

なんですけど、むずかし~い英語で書かれていましたし、一部分しか扱われなかったので、あんまり内容を覚えてないんですよね。残念。

時間が経つにつれ、沈黙の春は頭からすっかり抜け落ちてしまいました。ところが、突然再会のときは訪れました。

図書グループpresentsおすすめ本

図書グループおすすめ本

私と沈黙の春が運命ではないであろう再会を果たしたのはエコセン3階の図書コーナー。エコセンのボランティアで構成される図書グループの方々がおすすめする本が並べられている一角です。そこに沈黙の春が置かれていたのです。

「たぶん自分からは読もうって思わんやろな……。インターンやってるうちに読むか」

そんなわけで、私は沈黙の春のページを開きました。

読む前の状態

沈黙の春

あ、開く前にいくつか。今回読むのはしっかり日本語バージョンです。英語で読めないこともないですが、めんどくさいですからね。原作が出たのは1962年。この翻訳版の初版は昭和49年=1974年。歴史を感じますね。エコセンに置いてあるのは令和4年発行の85刷です。正真正銘のベストセラーですね。

全部で394ページあるようです。大丈夫か?読破できるか?

ちなみに、読む前は「農薬のせいで生き物めっちゃ減ってるやん!いやあああ」みたいなことが書かれている本かな~というくらいの認識でした。とんでもなく雑。読後では、この認識がどのように変わるのでしょうか?

読んでみた

最初の認識が完全に間違いというわけではなかったです。ですが、殺虫剤や除草剤による被害が、想像をはるかに超えるものであることがとてもよく伝わってきました。目的とする草や虫だけではなく、魚や鳥、家畜やペット、人間までも皆殺しになってしまうのです。被害は生物だけにとどまりません。地下水や土壌も汚染されてしまいます。度を超えた惨状が、過去に本当にアメリカで起こっていたと考えると、ゾッとしました。

人間は忘れた頃に、同じ過ちを繰り返す愚かな生き物です。作者は本書で、一貫して化学薬品の危険性を本気で訴えていることが読み取れました。人類は今や、自らをいとも簡単に死に至らせるような、あまりにも危険な薬品を発明する力をつけてしまいました。そして、その能力はますます強まっていくことでしょう。「60年以上も前のことだから」と軽視するのではなく、今こそ化学薬品を使わない形での、生物との共存方法を考えたいですね。

(インターン生 ふるかわ)