新たな国際協力事業計画のため、ベトナム・フエに行ってきました!

京エコロジーセンターの指定管理者である京都市環境保全活動推進協会では、センター運営の経験・ノウハウを活かし、国際協力事業も行っています。
昨年度まで実施したマレーシアにおけるJICAプロジェクト報告会の様子はこちら↓
https://www.miyako-eco.jp/blog/blog-30444/

今回は、ベトナムの環境保全活動を推進する為、ベトナムフエの現状を調査しに行きました。

フエは、北のハノイと南のホーチミンのちょうど中間に位置しており、ベトナム最後の王朝の都が置かれた歴史都市です。世界遺産も複数あり、京都市のように観光都市でもあります。

フエでは、一部の地域で、不法投棄や路上・空き地への放置が常態化しており、こうしたごみは雨季の洪水によって水面へ浮遊し、河川・海岸へ流出することで生活環境や農業・漁業などの産業に対しての被害を拡大させています。

フエ市沿岸に漂着した海洋ごみ(“Báo Phụ Nữ”より)

協会では、これまでエコセンの管理・運営だけではなく、京都市ごみ減量推進会議の事務局運営や市民協働のごみ減量活動支援を通じて、市民意識の変革と京都市のごみ量半減に貢献してきました。

(京都市ごみ減量推進会議の活動の様子)

そこで、京都市でのごみ減量の経験を活かし、ベトナムにおけるコミュニティベースのごみ減量と分別の仕組みづくりとその普及のための活動を計画しています。

フエを流れる川の上流、中流、下流の生活環境の異なる地域で、それぞれの地域特性にあった仕組みを構築します。それにより、フエの様々な地域へ、この仕組みが広がり、フエ全域でごみの量が減少し、生活環境が改善することが期待できます。

(フエの一地区を訪問した様子)

 

これから計画を進め、現地の様々な組織や人々と協力をしながら、環境保全活動を進めていきます。

エコセン2階には、これまでの国際協力事業について紹介している「国際事業紹介コーナー」、3階には英語、中国語、マレーシア語など様々な言語で書かれた本を配架した「海外図書コーナー」もあります。
ぜひ、来館された際は、そちらもご覧ください!

 

(おおくぼ)