「農家さんに学ぼう!おいしいお米のクッキング」を開催しました。

食料自給率が低迷するなかで、96%が国内で生産されている米は食生活との関連で環境問題を考える重要な要素です。今回は福井県若狭町の「かみなか農楽舎」から4人の方を招いて、自前で収穫した米や野菜を持ってきてくださり、参加者の親子、スタッフとともにひな祭りをテーマに料理を3品作りました。

まずは参加者に旬の食材とは何か、地産地消の大事さなどを話し、包丁や台ふきなどの使い方を説明しました。旬の食べ物は温室育ちに比べて栄養が豊富だし、輸送などに使うエネルギーが少なくて済みます。

スーパーマーケットなどでよく見かける白くて根の小さいコカブ以外に、赤くては根がしっかりした在来のコカブも持参いただき、見た目の違いに子どもたちが興味深そうに見ています。野菜の切れ端や卵の殻などは飼っているニワトリやウサギのエサにするそうです。

各グループで話し合い料理に使う野菜を選びました。好きな野菜、初めて見る野菜にみんな興味津々です。

スタッフにサポートしてもらいながら、参加者の男の子がコカブを切っています。

参加者の女の子がひなあられに使うもち米をすり鉢に入れ、すりこ木で混ぜています。

細かく刻んだ野菜を混ぜたコメをボールに入れ、おにぎりを作っています。

3つのグループごとにそれぞれおにぎりに飾りをつけてお雛さまの形にして、肉団子入りの汁物とともにひな祭りの雰囲気が感じられる昼ご飯ができました。

みんなでワイワイと話しながらおいしくいただきました。

今回は食材の野菜のほとんどが「かみなか農楽舎」で作られ、素性がはっきりしていて安心感をもって料理を口にすることができました。料理が初めてという子どもたちにはとてもいい経験になったと思いますし、アンケートからは楽しんでもらえた様子がうかがえました。こうした貴重な場をこれからも提供していきます。

(のせ)